思考思案

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ベルギー奇想の系譜展を訪れて、画家の奇抜な頭の中を探検する~その2~

ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲルのように、奇想の先駆者とも言える画家が自由に表現したい世界を描いていることが、なんだか良いなぁと思います。 宗教画だから…という制約をさらに一歩踏み越えていった先に見えたものを描く、その姿勢がとても面白いです。
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ベルギー奇想の系譜展を訪れて、画家の奇抜な頭の中を探検する~その1~

兵庫県立美術館で開催(2017年5月20日~7月9日)されている「ベルギー奇想の系譜展」を観覧してきた。 最初にこの展覧会を知ったのは、美術館に置いていた案内チラシです。 細かく描かれた奇妙な絵本の1ページのような絵、なんだこれは?でも、面白そう…と思ったのが観たいと思ったきっかけでした。
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木を依代に仏と対話してきた日本人の信仰心を感じて観た「木×仏像」

平安期ぐらいの素朴な仏像は、木彫の技術も拙く、一木造りで作られた仏像は魂が宿り、表現し難い強い生命力を感じます。 数百年以上の時を経て、木が風化しても、虫に食われて朽ちかけていても、長いときを刻んできた分、感じる生命力はより強さが増している気がします。 どんな姿になっても、中に宿る魂を敬い尊ぶ精神は、日本人の信仰心ならではかもしれません。
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快慶~日本人を魅了した仏のかたち(奈良国立博物館)を観た感想

快慶と運慶の作風や制作に対する姿勢の違いから、僕は快慶を強く惹かれていた。 運慶は天部や明王など、力強い作風が特長で関東の武士からの発注が多かったのに対して、快慶は阿弥陀如来や観音など凛として優しい作風が特長で、寺院からの発注が多かったそうです。 今回の展覧会を通して、また違った快慶の魅力を堪能したいと思います。
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池田学展 The Pen ー凝縮の宇宙ー(金沢21世紀美術館)に行ってきました!

池田学さんの制作シーンを事前に映像で見てきましたが、本当にGペンや丸ペンを使用して描かれていることに驚きました。 握りこぶし大のスペースを描くのに、1日かかるという話も十分にうなずけます。
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海北友松展(京都国立博物館)を観てきました

海北友松という名前を聞いても、誰それ?って感じで最初は全くピンとこなかった。しかし、建仁寺の龍の襖絵と聞くと、俄然興味が出てきました。友松は、もともと武士であったこともあり、武士の描く絵という観点で想像すると、どんな表現がなされているのか?...
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マティスとルオー友情50年の物語

僕とルオーとの出合いは、10代の思春期真っ只中の頃でした。ルオーと言えば「黒の線」。力強く太く黒い線で描かれた絵を見た時、とても印象に残り、その絵の魅力を語る言葉も持ち合わせなかった頃に、ただ幼い感受性でガッツリと受け止めたものです。そのル...
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入江明日香・あめつちの詞展~生きとし生けるものへ~

兵庫県西脇市にある西脇市岡之山美術館で開催していた、入江明日香さんの展覧会に行ってきました。入江さんの作品との出合いは、いつも訪問している自宅近くのギャラリーで個展案内の葉書をもらってからです。その個展は京都であり、実際に足を運んだのですが...
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木の霊威とあるがままの姿で愛されてきた仏像たち「木×仏像 飛鳥仏から円空へ。日本の木彫仏1000年」

顔面が割れて、十一面観世音菩薩が現れるという姿を表現した仏像が、ビジュアルイメージに使われている「木×仏像 飛鳥仏から円空へ。日本の木彫仏1000年」という展覧会を観てきました。僕は過去に仏師の修行をしていた経験もあるのと、自然や巨樹探訪が...
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怒りと慈愛

外面は怒りの炎を燃やし、内面は何事も包み込む愛情の深さがある。制作し始めて気付いたのは、紙にちょっと刃を入れる角度が変わると印象がガラリと変わるので、微妙な表現に慎重になってしまう。怒りの表現と慈愛の表現のバランスを取りながら、イメージが濁...

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