神聖な儀式

制作している切り絵は、中心部分から切り進めて、最後に周りの余白を切り取ります。
それが終われば、「切る作業」が完結するのですが、まだまだ安心はできません。
この後に、のりで貼り付けてある下絵を剥がすという作業があります。

作る度にデザインが細かくなる私の作品では、実はこの「下絵を剥がす」という作業がいちばん緊張するのです。
なぜなら無理に剥がすと、細い部分が本体ごとブチってちぎれてしまうからです。

下絵は薄くスプレーのりを吹きかけて固定してるだけなので、ゆっくり剥がせば問題ありません。
ごく稀に強く接着している箇所があるので、その場合は少し湿らせてから、ゆっくりと剥がします。

これは完成までの神聖な儀式とも言えます。
本当に緊張するし、これを剥がせば完成だということで気持ちも高まります。

下絵が剥がし終われば、いよいよ本体の黒紙を裏返して、完成した作品を眺めます。

この時の達成感と満足感は、制作した切り絵画家でしか味わえないでしょう。

そんな切り絵を体験したい方のお問い合わせも、お待ちしておりますよ。

 

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