薬師如来に仕える脇侍に、日光菩薩と月光菩薩が存在します。日光菩薩は、一千もの光明を発することによって広く天下を照らし、そのことで諸苦の根源たる無明の闇を滅尽すると言われている仏です。

今回は日光菩薩を先に切り絵にします。
最初に目から切り始めて、顔を仕上げていきます。

日光菩薩、月光菩薩はふくよかでちょっとエロティックな雰囲気が漂う造形が有名ですが、私の考える日光菩薩は、どこか幼気な一面を残してまだ修行をはじめて間もない仏の姿で表現することにしました。

より私達に身近で、親身になってくれそうな、会いにいけるアイドルのような近い存在感を意識して下絵を描きました。

日輪のような頭の飾りを切ります。
細いところは紙が千切れそうになるので、慎重に、ゆっくりと切ります。

日光菩薩の顔

日光菩薩の頭部

胸の部分から、拝むポーズをした手の部分を切ります。
飾り部分が仕上がっていくと、ちょっとエキゾチックな雰囲気になってしまった。

拝み姿

日光菩薩の上半身が切り上がりました。
次は下半身を切り進めながら、背景をどう切っていくか、考えていきます。
今回は背景のイメージがなかなか固まらなかったので、とりあえず体の方を先に制作。

日光菩薩の制作

日光菩薩なので光背は太陽をイメージして、熱い太陽の炎を刻みます。
ちょうどこの下描きをしている頃、太陽フレアがニュースで話題になっていました。
そして、炎の海の中に蓮の花を咲かせました。

炎と蓮の花

日光菩薩の光背は太陽。太陽のメラメラと燃える炎を丁寧に切ります。
ただ不動明王の火焔とは違って、こちらは暖かで優しい炎を意識して細く滑らかに表現しています。

日光菩薩像の切り絵が完成しました。
ツインテールの日光菩薩。
どうでしょうか?
同じように次は対となる月光菩薩の制作に取り掛かります。

日光菩薩像の制作

日光菩薩像の制作

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