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切り絵が上手くなるコツは大きな作品に挑戦するといい
私が切り絵を始めたころはA4サイズぐらいものが中心でした。でもあるときギャラリーで1mぐらいある切り絵を見たときに「こんなに大きなものが切り絵で表現できるのか?どうやって作ったのだろうか?」と驚いたことがありました。その時の私は手ごろなサイ... -
私と信仰
信仰とは何だろうか?私は信仰とは、遥か昔の古代人たちが厳しい環境下で生きる中で、自己防衛本能が生み出した産物だと思っています。様々な状況下で不安や恐れという感情から逃れる方法は、心に支えとなるものを持つこと。つまり信じるものを支えにする... -
高野山奥の院(和歌山県)その2~真言密教の霊域で自然に還る儚さと尊厳を観た
幾年もの風雪にさらされ、雨と湿気の中で様々な命が石に宿っていく。なんて尊いのだろう。墓石も石仏も所詮人間が造った作品にすぎず、永遠にその姿を留めることはできない。いつかは高野山の土に還る日が、長い年月をかけてやってくるのです。 それを無常... -
高野山奥の院(和歌山県)その1~真言密教の霊域で自然に還る儚さと尊厳を観た
【空海の読経が聞こえるような厳かな霊域で信仰の深さを知る】 迫力のある巨木林があるのも奥の院参道の魅力です。 弘法大師空海が深い禅定に入られて1200年以上、高野山信仰の中心地とされるのが、奥の院弘法大師御廟です。そこに至る参道には、数多くの... -
上宮天満宮(大阪府高槻市)竹造りの本殿と猫の神社
JR高槻駅から北に少し歩くと本殿に続く長い階段が現れます。参道や境内に植えられた梅の木には、丸い梅の実がたくさん成っていました。取る人がいるのか、あちこちに盗らないようにと注意書きがしてあります。 じょうぐうてんまんぐう、と読みます本殿まで... -
若狭神宮寺(福井県小浜市)〜幽玄の森に神仏の姿を観る〜
【神域の森の息づかいを感じる境内】 私が特に好きな寺の一つである神宮寺は、一度境内に入るとそのパワーに圧倒されます。創建は714年で、若狭国一之宮・若狭彦神社の神願寺として泰澄大師の弟子・沙門滑元によるものです。神社と寺が一体だった頃の名残... -
鵜の瀬(福井県小浜市)~若狭神宮寺から奈良東大寺二月堂へ通じる洞穴の秘密~
【鵜の瀬は1250年以上受け継がれる伝統神事の起点】 若狭神宮寺を訪れるなら「鵜ノ瀬」は外せない。名水百選(環境庁認定)に選ばれている鵜の瀬は、毎年3月2日に奈良東大寺二月堂への「お水送り」の送水神事が行われる所です。 その様子は鵜の瀬公園資料... -
阿志都彌神社(滋賀県高島市安曇川町)~田園地帯の中心に鎮座するロウキリ神事がある神社~
【京都・賀茂神社の御厨として創建~1000年以上前から受け継がれてきた神の里】 琵琶湖から安曇川に沿って内陸側を進んでいくと田園地帯が広がります。その田畑に囲まれた中にあるのが阿志都弥神社(あしずみじんじゃ)です。鳥居の前の用水路に近づくと大... -
大宮神社(滋賀県高島市針畑)~山神様のパワーみなぎる濃厚な森林の中で~
【深く濃い緑の森に山神の姿を観る】 鳥居には大宮神社と書かれているのに、その横にある石の社号標には日吉神社と書かれています。ある説では、戦時中に日吉神社と改名すると陸軍からお金が頂けたそうです。他から正式な名称は大宮神社です。 鳥居には大... -
山神神社(滋賀県朽木能家)
【静かすぎる滋賀の山里に鎮座する山神神社】 山神神社は百里ケ岳の麓にある朽木能家地区にあります。北川沿いの1.5車線の道は小さな集落や田畑が時々現れるのどかなところ。 そこに比較的大きな石の鳥居があり、奥の社殿へと続いていく。境内に入ると地面... -
トレース台(ライトテーブル)は中高年の切り絵制作者の必需品
【目の疲れと老眼、年令を重ねるごとに見る対象がぼやけることは避けられない】 40代までは老眼でもなく、目が疲れるということもそんなになかったけど、50代となると老眼も入り、目も疲れやすくなります。1時間ぐらい集中して切り絵を制作していると、だ... -
黒い羊と、君の名は希望
【変わり者のポリシー】 変わり者であることを隠すように周りに溶け込み、自分を薄めた。薄くなった自分の存在価値はどこにあるのだろう? 意味の無い自問自答が続いた無駄で空虚な日々。消したい自分と承認欲求を満たしたい自分の葛藤は日常。 私は変わり... -
切り絵制作に合うのはどっち?オルファカッターとNTカッター
日本のカッターはNTに勤めていた岡田良男氏が発案したもので、その岡田氏が独立して作った会社がオルファです。だから似ているのはあたりまえで、替刃の互換性もあり、消費者にとってはどちらを使えばいいのか、迷うところです。 【メーカーによるデザイン... -
櫻坂46と欅坂46から死と再生の日本人の宗教観を見る
【日本人の原始宗教観にも通じる欅と櫻という樹木】 欅と櫻といえば、欅坂46と櫻坂46を思い浮かべてしまう。アイドルの枠には収まりきれない独特の世界観とずば抜けたパフォーマス力を合わせ持つグループとして、私は目を離せないています。 このグループ... -
暗闇〜闇の無い現代に闇を求める人〜
とにかく現代の日本は明るい。どんな辺鄙な土地でも街灯が灯されている。防犯の意味もあるのだろうが、今暮らす人の街で暗闇を見つけるのは難しい。 【希望は闇の環境で生まれ、絶望は心の闇が育む】 まだ電気が無い頃は、夜は普通に暗闇となり、人々は闇... -
潜在意識を有効活用、アイデアを寝かせると面白く化ける理由
次の作品はどんなものにしようか?どのように描くか?出されたテーマに対して、どう膨らませようか?など、新しいことに挑む前段階として考えるアイデアもあれば、制作に行き詰まったときに次の手をどうするか?打開策を考えるアイデアもあります。 調子よ...